獺祭と言えば過去にサミットの夕食会で振る舞われたり各国首脳へのプレゼントなど、外交上のアイテムとしてニュースになりました。
現在でも獺祭の焼酎やニューヨークで造られている「DASSAI BLUE」など、お酒好きの間でも話題に事欠きません。
私も初めて獺祭に出会ったとき、あまりにも良い香りに「いつまでもこの香りを嗅いでいたい、飲むのもったいない」としばらく香りを愉しみ、次に口に含むと繊細な味わいに「この味だけを感じていたい、つまみ食べるのもったいない」と、10年前の出来事なのに今でもハッキリと憶えています。
なので私にとって獺祭は特別なお酒なのですが、この度獺祭の酒蔵見学に行ってきましたので、その様子をレポートします。
獺祭の特徴である杜氏に頼らない酒造りを、実際に見ることができます。
獺祭の蔵元 旭酒造へ 獺祭蔵見学
⇩ 獺祭の蔵元・旭酒造は、山口県岩国市の静かな山間にあります。
⇩ 涼しげで心地よい清流には隈研吾の橋がかかり、その清流沿いの旭酒造のビルで獺祭は作られています。
⇩ ビルに入ると「獺祭」のサインが迎えてくれます。
⇩ この入り口から酒蔵見学です!
⇩ 不織布のキャップの上からヘルメットをかぶり、不織布のガウンを着ます。借用する靴のサイズも一通り揃っています。
必ず靴下を履いて行きましょう!
⇩ 手をキレイに洗ったら、エアシャワーで埃を吹き飛ばします。
獺祭の本蔵であるビルは12階建て。
最上階は会長のご自宅だそうで、1階に事務所、2階にお酒の分析室がありますが、それ以外のフロアーで獺祭は造られています。
酒造りの工程は、上のフロアーから下に向かって順に進みます。
見学者も最初にエレベーターで一気に上がり、工程の順に階段やエレベーターで下の階へ下っていきます。
靴底を洗うマシンに乗ってキレイにしたら、いよいよ酒造りの現場に入ります!
⇩ 小さく磨かれて洗われたお米を水に浸けています。秒数まで管理されているそうです。
水から引き上げられたお米は、小さな真珠のような美しさでした!
⇩ お水に浸けたお米は、お隣のこの部屋で蒸されます。
⇩ 蒸されたお米は麹室へ。見学コースには無かったのですが、エレベーターに貼ってある写真で様子をうかがうことができます。
⇩ 酒樽が並ぶこの部屋は、発酵の良い香り。圧巻の景色でした。
⇩ 温度管理された酒樽のフタを開けて中を見せてくれます。日を追うごとに発酵が進んでいます。
⇩ とても良い香りで、沸々と発酵しています。
一生懸命に発酵している姿に「がんばれー!」と応援したくなります。
⇩ 酒樽の高さの真ん中くらいにあるグレーチングの床までキレイです。
⇩ お酒を絞る機械。ここで絞られてお酒と酒粕になります。
⇩ 絞られたあとの獺祭の酒粕。美味しそうです。
⇩ 途中の廊下には、温度と酸素濃度が書かれていました。日本酒の製造工程における酸素欠乏症対策が徹底されています。
安全が何より第一なのが伝わってきます。
⇩ 最後に分析室を見学します。まるで理科室のようです。
⇩ 獺祭の「ビッグデータ」が一面に貼ってあり、卓上には蔵の方々がしぼりたてを試飲するためのグラスが並んでいます。
獺祭蔵見学はこれで終了です。
杜氏の経験や勘をデータ化し、杜氏に頼らない獺祭の酒造りを目の当たりにして。
最新の設備で温度や時間などはデータ化されているものの、酒造りの作業はあくまで人の手。
その対比が新しくて面白く、獺祭をより一層美味しく味わえそうです。
そして全体的に、とにかくキレイ✨
お酒の原料の美しさや製造フロアはもちろんですが、ただの階段までも真っ白で清潔感がハンパないです。
安全にも最大限の配慮があり「安心して働ける環境で造られたお酒」は、我々消費者にとってもまた安心なんですよね。
獺祭蔵見学は、獺祭の公式ページからウェブ予約できます。
獺祭蔵見学 Instagram投稿キャンペーン
⇩ 現在#獺祭蔵見学でインスタグラム投稿キャンペーンをしています。獺祭磨き二割三分が賞品です!
もちろん応募しました!
獺祭ストア 本社蔵
⇩ 見学が終わり本蔵のビルを後にしたら、隈研吾デザインの橋を渡り獺祭ストア本社蔵へ。
⇩ ここでは各種獺祭の販売はもちろん、獺祭の仕込み水を無料で頂くことができます。
⇩ 330,000円の「獺祭 挑む」。見られただけでもラッキーかも。
⇩ 希望者の方には有料の獺祭飲み比べができますが、私はアイスクリームを。
獺祭の酒粕が入ったアイスクリームは、ほのかな獺祭の香りとミルキーでサッパリとした上品な甘さがとても美味しい!ドライバーの方も大丈夫。
⇩ 清流のそばにはオシャレな一角が。
獺祭のグッズ
⇩ 獺祭ストアでTシャツとシートマスクを買いました。
Tシャツはカバンに仕舞い込んだせいでシワシワに(完全に私の不注意)。でも洗えば大丈夫!
⇩ Tシャツの背中には大きく「獺祭」と書かれていて、カワウソも可愛くて良い!
他にもチョコレートやグラスなど、欲しくなる獺祭グッズがたくさんありました。
おまけ:ニューヨークで造られた 獺祭Blue Type 50 を飲んでみた
⇩ DASSAI BLUE 50 は、50%まで磨かれた山田錦を使い、ニューヨークで造られています。
⇩ アルコール14%と少しアルコール分が低く、甘みがあるお酒です。
⇩ 生ハムを巻いた梨と合わせたら、ジューシーで甘い梨と塩味の効いた生ハムが、爽やかな香りと甘味の獺祭ブルーに良く合いました。
獺祭ブルーに限らず、獺祭は全体的に香りが良くて繊細なお味なので、桃やサクランボなど優しい味のフルーツと合わせるのがお気に入りです。
獺祭蔵見学は、獺祭の公式ページからウェブ予約できます。