まだコロナ前の夏の季節、萩の迎賓館として創業し100年の歴史を持つ、萩の宿常茂恵(ともえ)に泊まりました。
昭和天皇が皇太子時代の大正15年5月と、戦後の昭和38年との二度にわたって御宿泊されているほか、これまでに常陸宮家や秩父宮家、高松宮家の皇族方も御宿泊されている萩随一の名旅館です。

ステキなお部屋もお料理も、写真をたくさん載せていますので、最後まで見てね!

⇩ ロビーから客室までの石畳の廊下は、まるで塀に囲まれた城下町の街並みのようです。

⇩ よく手入れされた枯山水のお庭。

お屋敷のような客室
⇩ 客室の入り口は日本家屋の玄関のような一間の引き戸で、中に入るとたたきの左側に下駄箱がありホールは畳敷きで、従来の温泉旅館とは一線を画す、ちょっとしたお屋敷のような客室です。
⇩ 玄関ホールを抜け、お庭の見えるメインの部屋へ。奥にはレトロな鏡台が置かれた化粧部屋があります。

⇩ 部屋からの眺め。紅葉が見事で、秋にもう一度泊まってみたいと思いました。

⇩ 立派な床の間と飾り棚。



⇩ お茶菓子は萩の名物夏みかんを使った干菓子でした。これ美味しいんですよ。

⇩ 客室内にはお茶とは別にコーヒードリップバッグと、萩焼のコーヒーカップが用意されています。
⇩ この客室には別にベッドルームがあります。


お布団を敷いてもらうのを待たずに横になれるのが良かったです。
⇩ 洗面所にはドライヤーやアメニティが一通りそろっています。

⇩ 普通に住宅用のお風呂場もありますが、大浴場に行ったのでここは使いませんでした。
⇩ トイレはウォシュレット付き。

トイレ、浴室、洗面所がすべて独立していたので、とても使い勝手が良かったです。


⇩ 地味に嬉しかったのが、不織布のバッグがあったこと。大浴場に下着や部屋の鍵を持って行くときに便利でした。
展示室(萩の迎賓館)
⇩ お食事までは大浴場で過ごし(写真は撮っていません)、時間があったので館内にあるちょっとした展示室に行ってみます。

⇩ 正面の「明治維新胎動之地」は、総理大臣を務めた佐藤栄作の書。松陰神社にある石碑の原本がここにあります。

⇩ 故安倍晋三さんと岸信夫さんのおじいさまである岸信介の書。

⇩ 錚々たる顔ぶれの記念写真。

⇩ 萩の宿常茂恵(ともえ)のウェブサイトには、以下のような記載があります。
他にも、当館では歴史に名を残す名士達の作品を大切に守り、館内の各所に展示しております。
萩で14歳から約13年を過ごし、日本初の総理大臣となった伊藤博文。
萩出身で「明治維新の三傑」の一人、木戸孝允。
総理大臣の山縣有朋、田中義一、桂太郎(以上、萩出身)、岸信介、佐藤栄作、寺内正毅(以上、山口出身)。
萩出身で日本南画界の重鎮、松林桂月。
どうぞこの機会に、萩の芸術に触れつつ旅情に浸っていただけますと幸いです。


客室での夕食
お庭を眺めながらの夕食は、仲居さんが良いタイミングで配膳してくださり、ほろ酔い気分でとても良い時間でした。
⇩ まずは山口県の地酒の飲み比べセットです。

⇩ 梅酒は徳利になみなみと入っていて、自分のペースで氷の入ったグラスに入れるスタイル。氷で薄まらないのがウレシイ。
⇩ 夜のお料理のお品書き。楽しみです!

⇩ 最初はかぼちゃの胡麻豆腐。
⇩ 前菜には青パパイヤやばい貝など、ちょこちょこと色んなものがのっています。

⇩ 椀物は鱧真丈。

⇩ 透き通った身が美味しそうなお造り。

⇩ 夏の茶わん蒸しには、湯葉やつるりとしたじゅん菜が。

⇩ トマトやルバーブが乗った茄子田楽。

⇩ 和牛のしゃぶしゃぶは、水菜とともにゴマダレでいただきます。

⇩ 鯨の尾びれの部分である「おばいけ」

⇩ 左からお漬物、おひつに入っていた白ごはん、赤だしのお味噌汁。白ごはんは充分すぎるほどお代わりできます。

⇩ 最後のデザートは黒ごまプリンです。


夕食は多過ぎない量で、お酒を楽しみながら美味しくいただきました。


夜のライトアップ
⇩ 客室の廊下は、まるで江戸時代の街を歩いているよう。

⇩ 石畳の廊下にはキャンドルが灯されていました。

⇩ 夜の客室は、まるで夏休みに過ごしたおばあちゃんの家のように落ち着きます。額は従一位で勲一等、総理大臣など歴任した寺内正毅の筆。

⇩ お部屋には、飾ってある額についての解説があります。
常茂恵では各客室に歴史的に名を成した方の額縁が飾ってあり、とても贅沢な空間です。
歴史ある名旅館の証ですね。
⇩ 客室の電気を消すと、ライトアップされたお庭がとてもきれいです。


夜のお庭を眺めながら、萩焼のカップで食後のコーヒーをいただくと、本当にリラックスします。


朝食
⇩ 朝食は朝食会場でいただきます。廊下には萩焼などの名産品が展示されています。

⇩ 朝食のお品書き。朝から豪華です!

⇩ 朝食はバイキングも良いけど、ゆっくり席に座っていただくのも良いですよね。

⇩ 朝食をいただいてチェックアウトまでゆっくりと部屋で過ごしたあと、宿を後にします。

女将や給仕をしてくれた方々など、すべてのスタッフの心遣いと歴史を感じられる 萩の宿常茂恵(ともえ) 、本当におすすめです!


心からゆっくりと過ごすために
せっかく名旅館でゆっくりと過ごすなら、お土産の購入は済ませてから出かけるのはどうでしょう?
あらかじめAmazonや楽天でお土産を手配しておくと、旅先での貴重な時間を無駄にせずにすみます。
⇩ 山口名物の外郎3箱セット。小豆、栗、そして山口県の特産品 萩産の夏みかんを使用しています。
1箱あたり5本 1箱あたり13cm×10cm×3cm、賞味期限は30日あるので安心です。

