満開の桜の京都へ行きたい!
でもホテルがいっぱいで取れない😭
こんなときは、切り替えていきましょう!
桜が終わったら、ツツジの赤と新緑のもみじが眩しい季節。
暖かくなり比較的人も少ないこの時期の京都が、実は一番好きだったりします。
桂離宮とは
京都観光は清水寺とかが有名だけど、桂離宮ってなに?
かつての皇族の別荘で、現在も宮内庁が管理している歴史的な場所だよ。
歴史好きはもちろん、歴史建築や庭園好きからも「いつかは行きたい場所」として世界的に有名なんだって!
桂離宮は、江戸初期に八条宮智仁親王が心血を注いで造営した、今でいうところの別荘。
”親王”というこの上ないやんごとなき身分でありながら豊臣秀吉の養子となり、将来の関白を約束されていたものの、秀吉に実子が生まれたため養子縁組解消となり、その後天皇から譲位を持ち掛けられるも、徳川幕府の妨害に遭い断念。
関白と天皇、二度も権力の座に就く機会がありながら、二度とも武家の都合で実現しなかった智仁親王は、その無念さを紛らわせるためか、それからは雅の世界にのめり込んでいきました。
雅な文化というものが、唯一武家対して優位性を保てるものだったからこそ、のめり込んだのかも知れません。
そして「対徳川幕府」の同志であり、数少ない心許せる身内である後水尾天皇と、武家に邪魔されない雅な世界に浸りたかったのかも知れません。
そんな智仁親王の魂が宿った桂離宮は、息子の妃の実家である加賀前田家がスポンサーとなったこともあり、華美ではないけどもモダンで洗練され、当時最新だった建築材を用いて完成し、後年ドイツの建築家ブルーノタウトが「泣きたくなるほど美しい」と言ったとか。
参観申込み
凄そうな場所だけど、一般の観光客でも行けるの?
宮内庁職員さんが案内してくれるガイドツアーへ申し込めば、行くことができるよ。
事前申し込みは、往復ハガキまたはインターネットで出来ますし、当日空きがあれば、直接窓口での申し込みが可能です。
しかし、ここは大変な人気で予約が取りにくいことで有名で、コロナで受付人数も縮小しているそうなので、日程が決まり次第、予約することをおすすめします。
一人で申し込むと、比較的当選しやすいように思います。
詳しくは 宮内庁の桂離宮参観申込みのページ を見てくださいね。
おすすめの服装
服装はちゃんとした格好が良いのかな?
きれいめカジュアルで大丈夫。なにより歩きやすい靴が必須です!
歩きやすい靴と、体温調節できる格好で向かいましょう。
⇩ 当日は広大な日本庭園を約1時間歩きます。
⇩ 途中この石橋を渡ります。幅は50㎝くらいでしょうか?
自然石で微妙な凸凹のあるこの橋を、ヒールのある靴で渡るのは大惨事の予感しかしません。
過去には落ちてずぶ濡れになった方もいらっしゃるとか・・・
スニーカーとは言わないけど、ペタンコの靴じゃないと厳しいです。
美し過ぎる桂離宮の写真
4月中旬に行ったときの写真です。
新緑の紅葉やツツジがとてもキレイでした。
⇩ 桂離宮へは、竹垣と新緑のアーチを歩き進みます。
⇩ 受付を済ませ、職員さんの先導で、手入れの行き届いた桂離宮を歩きます。
⇩ 土橋が微妙に左に傾いているのは、動線を案内する意味があるのだそうです。
確かに、↖️ な看板じゃあ、風情が無いよね。
⇩ 外腰掛。この先にある松琴亭の用意が整うまでの待合い腰掛。今は使用出来ませんがトイレ付きです。
⇩ 奥に見える建物が松琴亭。手前の州浜に浮かぶ灯籠は岬の灯台、池は海に見立てています。
⇩ 松琴亭。
⇩ 桂離宮といえば、右側の青い市松模様の襖が有名ですよね。
⇩ 普段は開いている襖を、この時は特別に閉めてくださいました。
中央部分は色あせが少なく鮮やかな青色をしていますが、これでもかなり退色しているのだそうです。
ここで腰かけて、ちょっとだけ休憩できました。
⇩ 土橋の周りにはミヤマキリシマの鮮やかな赤、紅葉の新緑、深い松の緑など、色彩が競い合っているようです。
⇩ 満開のミヤマキリシマ
⇩ 園林堂
⇩ ただの飛石なのに、とてつもなくモダンでカッコ良い。
⇩ 笑意軒には船着き場があって、左右の階段の段数はあえて違って作られています。
⇩ 書院群へつづく道。
⇩ 雁行型に連なる書院群が見えてきました。左から新御殿、中書院、古書院。
一番左の新御殿は、智仁親王の息子である智忠親王が後水尾上皇をお迎えするために増築した建物。
内部には上皇のための様々な意匠やしつらえがありますが、残念ながら建物内部は見られず外観のみです。
後水尾上皇にとって智仁親王は叔父、その息子である智忠親王はいとこにあたります。
上皇の行幸は智忠親王の死後でしたが、親子二代にわたっての桂離宮への行幸という願いは遂に叶います。
のちに後水尾上皇はここ桂離宮も参考にして、自らも修学院離宮を造営することになるんですよね。
後水尾上皇も智仁親王と同じく、徳川幕府に煮え湯を飲まされ続けた日々でしたが、ここ桂離宮で同じような境遇の叔父やいとこを思い、どのように過ごしたのかを想像すると、なんとも言えない、切ない気持ちになりそうです。
⇩ 書院群向かって右手の古書院と、ウッドデッキみたいなものは月見台。
月見台の先には池があって、その池に月を反射させて愛でるという、なんとも優雅な楽しみ方です。
⇩ 池庭観賞を目的とした月波楼。扁額は霊元天皇の宸筆。
⇩ 欄間や化粧屋根裏は決して豪華ではありませんが、あえて違う素材であったり、違う作りであったり、質素だけど丁寧で、シンプルでモダンです。
⇩ 参観が終わり、桂離宮からの帰り道も、しばらく余韻に浸れる美しさ。
4月中旬はソメイヨシノは散ってても、八重桜はまだ咲いています。
人少ないしむしろ穴場なのでぜひ!
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