かつて目黒雅叙園と呼んでいたホテル雅叙園東京といえば、結婚式や百段階段が真っ先に思い浮かびます。
もともと雅叙園は日本料理と北京料理メインとした料亭で、一般の方にもお大尽気分を味わってもらおうと、あんなに豪華な内装になったのだそう。
2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」。
今回は百段階段のガイドツアーに参加し、美術の知識が無くても「すごい!」と驚く、豪華な内装を堪能します。
ガイドツアーに参加したつもりで見てください。写真いっぱい撮りました。
⇩ 百段階段ガイドツアー参加のため訪れたホテル雅叙園東京。
⇩ ホテル雅叙園東京のエントランス。年始には門松が飾ってありました。
⇩ クロークでコートを預けると、このような引換札を渡されます。
⇩ 百段階段のガイドツアーの受付でパスを受け取ります。ガイドツアー終了後は要返却なので無くさないように。
螺鈿細工のエレベーター
⇩ 受付を済ませて案内されたのは、螺鈿細工の豪華なエレベーター。
⇩ エレベーターの中も、四面とも螺鈿細工です。
⇩ 螺鈿を間近で見てみます。全面こんな感じでとても豪華です。
⇩ 3階でエレベーターを降ります。
東京都指定有形文化財「百段階段」
⇩ ガイドさんと合流し、いよいよ百段階段ガイドツアーが始まります。
⇩ ホテル雅叙園東京の公式サイトには、百段階段について以下のように説明されています。
「百段階段」とは通称で、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたり、1935(昭和10)年に建てられた当館で現存する唯一の木造建築です。 食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。
引用元:ホテル雅叙園東京公式サイト
"昭和の竜宮城"と呼ばれた当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。 最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、なかでも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。 2009(平成21)年3月、東京都の有形文化財に指定されました。
⇩ ツアーが始まると、すぐに百段階段です!下から見上げると、天井画がステキです。
十畝の間
最初に案内される部屋は「十畝の間」。
⇩ 天井には荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。
⇩ あらゆる箇所に黒漆の螺鈿細工が施され、重厚な美しさです。
漁樵の間
⇩ 百段階段といばココ!豪華絢爛な「漁樵の間」。
⇩ 室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子を使った仕上げ。
⇩ 昭和10年から年月が経ち劣化が見られますが、それでも充分豪華さは伝わってきます。
草丘の間
⇩ 草丘の間は、現在はお抹茶とお菓子がいただけるスペースとなっています。
⇩ 刺繍が豪華な婚礼衣装が飾られています。
⇩ 格天井には礒部草丘の四季草花絵、欄間には松原の風景が描かれています。
⇩ 席に座ってゆっくりと眺めることができます。
⇩ お抹茶とお菓子。お菓子は雅叙園の最中と、和三盆の干菓子。螺鈿細工のお膳でいただきます。
⇩ マスクケースもいただけました。
百段階段に来たら、ぜひここでお茶をいただくことをおススメします。
静水の間
星光の間
⇩ 当時の宴会の様子が再現されています。
清方の間
⇩ 美人画の鏑木清方の、静かな茶室風の部屋の入り口です。
⇩ 扇面形杉柾板に四季草花、欄間の四季風俗美人画ともに 清方の筆です。
⇩ 四方八方に清方の絵が飾られています。なんて贅沢!
個人的には、鏑木清方の世界に浸れるこの部屋が一番好きです!
頂上の間
⇩ ガイドツアーの最後の部屋は頂上の間。婚礼衣装が飾ってあります。
ガイドツアーは、ここ頂上の間で解散です。
ここから先は、自分のペースでゆっくり見て回ることができます。
結婚式の資料
ここには雅叙園90年の歴史のうち、結婚式にまつわるものが展示されています。
⇩ 結婚式の引き出物を包んでいた90年前の正絹の風呂敷。
⇩ 結婚式の広告。
⇩ 結婚式のパンフレット。挙式料や貸衣装など、当時から明朗会計です。
⇩ 結婚式の献立表。お値段による一覧で分かりやすい。
お手洗い
⇩ 百段階段の途中にあった当時のトイレ。和式ですが水洗で、しかも広い!
ミュージアムショップ
⇩ 百段階段を堪能したら、ミュージアムショップに寄ってみましょう!ステキな和小物が揃っています。
ホテル雅叙園東京に泊まる
ホテル雅叙園東京の客室は、全室サウナ・ジェットバスを完備した80平米以上の広々としたスイートルーム仕様です。
宿泊者限定のアクティビティ(雅叙園アートツアーなど)もありますので、ゆっくりステイもおすすめです。
いつか泊まってみたい!