2年前、パリのノートルダム大聖堂が焼失という衝撃的な出来事がありました。
パリのノートルダム大聖堂は1163年に建設が始まり、これまで数多くの歴史の舞台となりました。
⬇️ナポレオン・ボナパルトの戴冠式もそのひとつで、ルーブル美術館には絵画が展示されています。
火災前のノートルダム大聖堂の外観
⬇️ノートルダム大聖堂前の広場には、いつも多くの観光客が集まっていました。
⬇️写真右側にそびえ立っている尖塔と屋根は焼失してしまいましたが、建物の主要部分が無事だったことは不幸中の幸いでした。
⬇️近くまで来ると、彫刻で装飾されている様子が良く分かります。
⬇️セーヌ川側から見たノートルダム大聖堂。
火災前の大聖堂内部の様子
⬇️ノートルダム大聖堂の内部は、高い天井による大きな空間とステンドグラスの美しさもあり、観光客が多くざわざわしたなかでも荘厳な雰囲気を保っていました。
⬇️美しいステンドグラスは無事のようです。
⬇️お祈り用のキャンドルは日本のお寺でもよく見かけますが、ここのは聖母子像に金の縁取りがしてあってステキです。
⬇️この写真の左側に、聖遺物などが展示してある宝物殿の入口がありました。
火災前の宝物殿
聖堂内の宝物は火災時に運び出されて無事です。現在はパリ市庁舎に保管されています。
火災前、宝物殿は大聖堂の一角にありました。
⬇️ノートルダム大聖堂自体は任意の寄付こそ募っているものの入場無料なのに対し、宝物殿は別途入場料がかかることから、ここだけは人も少なく静かで、狭いながらも厳粛な雰囲気に包まれいます。
⬇️貴重な宝物の数々が展示してありますが、ほんの一部の写真だけ載せることにします。
再建について
ノートルダム大聖堂の再建については、そのままの姿のゴシック様式での再建派と、新しい様式での再建派とで軋轢があったようですが、現在はそのままの姿での再建に落ち着いたようです。
確かに教会を「建設」するときには例外はあるものの、その文化圏でのその時の最新の様式で建てられるのが常となっていて、それがロマネスクとかバロックとかの様式の違いとなり、建設年代と一致します。
[balloon_right img="https://have-fun.blog/wp-content/uploads/2021/02/a3d921d9b18f0e91c10ad1d7622dfcdc.png" caption=""]様式って、旅先で建設時期と当時の文化圏を推測するのにざっくりとした目安になるから、憶えておくと便利だよ[/balloon_right]
教会はその街の人々の心の拠り所という側面があるので、その街の人々の希望が叶うのが一番良い方法だと思います。
実際パリ市民は元の姿に戻す派が大多数だったようですし、ノートルダム大聖堂については、尖塔と屋根は焼失したものの、建物の主要部分は残っていることを考えると、元の姿に戻すのが自然なのかなと思います。
なおノートルダム大聖堂は2024年に一般公開を再開する予定だそうです。
その頃にはコロナも収まり、以前のように気軽に海外へ行けるようになっていると良いですね。