コロナで開催が延期となっていた、「ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展」の山口展に行って来ました。
会場の山口県立美術館では、入場の際に当日配布の整理券が必要となっており、混雑状況によっては希望の時間に入場できないこともあるので、早めに行かれる事をおすすめします。
私が訪れたのは平日の午前中でしたので希望の時間に入場出来ましたが、それでも展示室内は自分のペースで見れない程度に混雑していました。
⬇️平日は案外、正午くらいの時間帯の方が人が少ないのかもしれません。
鑑賞はイヤホンガイドとともに
入場時には、忘れずにイヤホンガイドを借りましょう。料金は600円、これが有るのと無いのとでは満足度が全然違います。
最近のイヤホンガイドは、展示の時代の音楽がバックに流れていたり、有名俳優が展示の主人公になり切った迫真の演技だったり、とても力を入れて作られていますよね。
今回の古代エジプト展は俳優の西島秀俊さんがナビゲーターで、エジプト旅行の様子などを織り交ぜながら進行します。
途中クイズがあったり、声優の森川智之さんの落ち着いた説明があったりします。
今回のイヤホンガイドで一番良かったと思ったのは、
ヒエログリフの古代エジプトの発音の朗読が聞けたことです。
.
展示内容
展示室は写真撮影禁止ですので、以下の写真はパンフレットやグッズを撮影したものです。
⬇️展示室に入ってすぐ、黄金のマスクで有名なツタンカーメン王の座像があります。
背中には、この像がツタンカーメン王であることを示すヒエログリフが彫り込まれていて、そのヒエログリフの読み方の丁寧な説明もあり、とても興味深いです。
次の部屋には棺が数点、立ち並んだ状態で立体展示されています。
制作時期により異なる様式の棺が、順を追って展示されているので、様式の変化の様子が分かりやすくなっています。
薄暗い展示室に、照明によって浮かび上がる棺が立ち並ぶ様子は、遺跡の中を探索している気分になります。
⬇️ 死者や神々が描かれたアメンヘテプの内棺。
内側は描かれているだけですが、外側はレリーフのように浮かび上がっていて装飾も細かく、棺の横の方まで緻密に描かれています。
⬇️ 後期王朝時代に作られた「ハイトエム ハトの棺」では、棺の裏側まで見ることができます。
以下の写真はグッズですが、棺の裏に細かく描かれた神官や神々に混ざって、フレディ・マーキュリーによく似たオジサンの顔があります。
⬇️ コミカルで愛嬌のあるこのオジサン、最初は誰かがイタズラでシールを貼ったのかと思いました。
ミイラの作り方やミイラ制作の道具の展示もされていて、ミイラの制作には大変な手間と当時は貴重であっただろう材料がふんだんに使われていて、ミイラで残された人たちは当時の王族や貴族階級それに神官など、一部のそれなりの階級に属していた人たちなんですよね。
2階の展示室への途中にある階段から、棺の並んだ展示室を見渡してみるのもおすすめです。
.
2階にある次の展示室には、金や輝石で作られた美しい宝飾品や、石碑、パピルス、シャブティと呼ばれる冥界の仕事人の人形など、副葬品が並んでいます。
⬇️死者の書。このヒエログリフは、下の絵の様子を文字化したものです。
中央に2つの壺を捧げている人がいますが、この2つの壺が、そのちょっと上のヒエログリフにある2つ並んだ壺に該当するそうです。
⬇️イヤホンガイドを借りると、このレリーフに描かれているヒエログリフの朗読を聞くことができます。
これだけでもイヤホンガイドを借りた甲斐がありました。
副葬品の中では、シャブティと呼ばれる小さな人形たちがとっても可愛かったです。
.
次の展示室では数点のミイラと、そのCTスキャン画像、それにCTスキャンで分かったミイラの詳細が展示されています。
包帯で包まれたままの人間のミイラはちょっとリアルで意外に皆小柄で、CTスキャンにより疾患や死因も判明しています。
⬇️猫のミイラは、包帯でわざわざ猫耳が再現されていました。
古代のミイラ職人が、わざわざ猫耳を作っているのを想像すると、ちょっと和みます。
ミュージアムショップでグッズを買う
⬇️今回のミュージアムショップは、いつもは休憩所となっている広い場所に移動していました。
⬇️ミュージアムショップの入口には、200円の缶バッジのガチャもあります。
⬇️ 今回のグッズはとても充実しています。ちょっと買い過ぎました。しめて7,190円也。
⬇️抗菌マスクケース、750円。サイズは畳んだ状態で22×11.5cm。内側はアルファベットとヒエログリフの早見表。
⬇️メモパッド、440円。裏側のヒエログリフが表に透けてカワイイ。
⬇️マルチホルダー、450円。サイズは畳んだ状態で16.5×11.5cm。
⬇️ マルチホルダーを開いたところ。左側にはおくすり手帳、右側に保険証や診察券を入れるとちょうど良い感じ。
カードが急いでいてもサッと取り出せる仕様なのが良い。
⬇️A4サイズの古代エジプト展オリジナルのクリアファイル、500円。すみっコぐらしとのコラボ商品。
リラックマとのコラボもありますが、悩んだ末、すみっコぐらしを選択。
⬇️すみっコぐらしorリラックマとのコラボ商品を購入すると、以下のパンフレットが貰えます。厚手の紙でしっかりしています。
ヒエログリフとアルファベットとの早見表が地味にうれしい。
⬇️エジプト神メジェトのゴム印、700円。いろんな名前があり、「みゆき」もありました。
ありふれた名前は、こういう名前グッズで必ず有るのが利点ですね。
⬇️ チケットホルダーにちょうど良いマルチクリアファイル、サイズは畳んだ状態で20.5×10cmで、マスクケースより一回り小さなサイズ。
内側は例のフレディ・マーキュリーのそっくりさんが隠れています。
⬇️ヒエログリフ柄のポケットサーモボトル、1,200円。130ml入ります。シンプルな筒とスクリューキャップで洗いやすい構造。
⬇️前から欲しかった shupattoコンパクトバッグM、2,600円。
⬇️広げると大容量で、フルーツグラノーラ850gを2つ入れた状態でも、まだまだ余裕があります。
⬇️畳むときは、shupattoの名の通り、両端をもってシュパッと広げてクルクルするだけで、こんなにコンパクトになります。
他にもカワイイグッズはたくさんありますので、こちらの公式サイトもご参照ください。
ミュージアムショップへ行くにはチケットが必要で再入場出来ませんので、買い漏らさないようにしてくださいね。