気分は「世界の車窓から」。今回は夜行列車推しの理由と、過去に訪れたプラハまでの夜行列車情報です
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夜行列車がなぜ時間とお金の節約になるのか
直行便が就航していない都市に行く場合、 飛行機を乗り継いで目的地まで行くパターンがほとんどだと思います。
例えば、日本→パリ→フィレンツェや、日本→シドニー→アデレード、などですね。
この場合、乗り継ぎ地で慌ただしく乗り継いだり、反対に数時間待たされた挙句、 ホテルにチェックインするのは真夜中、ということも多いです。
当然、就寝時間は遅くなり翌日はゆっくり起きることになるので、実際に活動するのは翌日の午後からということになります。
ローマに行った時が、まさしくこのパターンだったよ
さらに乗り継ぎ時間が間に合わずに、翌日の便だったりして無駄にそこで1泊し、目的地到着は翌日の夕方ということも。
学生や老後の旅で時間の余裕があるなら、これも良いんだけどね
一方、夜行列車を利用する場合は、最初の日本から直行便就航の都市までは飛行機で行きます。
夜行列車は夜に出発して翌朝に目的地に着くパターンが多いので、飛行機が到着したら、地下鉄やタクシーなどで市内の駅まで移動し、その日の夜出発の夜行列車に乗れるのです。
そして寝台でゆったりと横になると、列車の揺れが心地よい眠りを誘い、目覚めれば目的地近くまで到着しています。
下車してホテルで荷物を預ければ、さっそくフルに旅を楽しめます。
この時点で、1泊分のホテル代と、活動時間は少なくとも3~5時間は得をしていることになります
有給を使って限られた日程で旅行しなければならない社会人にとっては、お金はともかく時間の節約は切実です。
それによって、選択肢から外さないといけない場所があるわけですから。
移動と就寝を夜行列車で行うことで、時間と宿泊代の節約になるんだね
乗車クラスによっては、豪華な設備とコース料理での全食事が運賃に含まれていることもあります。
その時の過去記事(オーストラリアのインディアンパシフィック号乗車レポート)はこちらです。
夜行列車でプラハへ行こう
バックパッカー時代、訪問ヶ国は50を越えるという旅の達人と宿で知り合い、彼に「一番良かったのはどこ?」と聞くと「プラハ」という答えが返ってきました。
その時から、プラハはいつか必ず行ってみたい場所になりました。
後年フランクフルトへの安いチケットを見つけたとき、行き先は迷わずプラハに決めました。
フランクフルトからプラハへの鉄道移動は、ドイツ鉄道のwebサイト(Deutsche Bahn: Discover Germany and Europe by train!)で調べられます。
⬇️トップページから「English」を選択すると、以下の画面になります。
⬇️出発地などの該当項目を埋めて、赤い「Search」をクリック。
⬇️該当する運航便が出てきました。
ここから予約をしても良いのですが、国際線の飛行機、特に外国社では○時間の遅延は当たり前なので、せっかくの予約便に乗れない可能性もあります。
クリスマスや夏の繁忙期でない限りはここで予約はせず、何時発があるんだな、との確認に留めます。
この画面を印刷するか、スクリーンショットをスマホに保存しておくと、現地でチケットを買うときにこれを指さすだけで良いので安心です
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フランクフルト中央駅
フランクフルト空港からフランクフルト中央駅までは約10kmの距離で、車でも鉄道でも15分~30分くらいで着きます。
大きな荷物があるのでしたら、タクシーで行かれるほうがスムーズかも知れません。
⬇️ドイツ語のアナウンスが旅情をそそります。
夜行列車に間に合う時間にフランクフルト中央駅に着いたので、ドイツ版の「みどりの窓口」で切符を買います。
ドイツ版の「みどりの窓口」 は、駅構内を歩いているとすぐに分かります。
窓口でチケットを買うときは、上記であらかじめ印刷や保存していたスクリーンショットを指さすとスムーズです。
ちなみに海外の鉄道の窓口では、スタッフの方が一番安い方法を一生懸命に探してくれることが多くて、この時もそうでした。
この時はスタッフのおじさんの薦めで、なんとかバーンカード25?(当時25ユーロくらい)を購入しました。
特典は購入日より3ヶ月間25%割引。なので、そのカード代を払ったとしても、正規価格で買うより安くなりました。
⬇️フランクフルト中央駅には、イートインのお店やビールスタンド、それに本屋さんもあります。
私が乗る列車は深夜11時半過ぎの出発でしたので、それまで駅構内にある24時間営業のマクドナルドで時間をつぶすことにしました。
店内にはトイレもありますので、途中でトイレに行きたくなっても大丈夫です。
一応、女性一人旅で深夜ということで、店員の目の届くレジカウンター近くの席に陣取りました
⬇️出発時間近くになると、ホームに乗客が集まってきます。
そこに大音量のドイツ語アナウンスが流れましたが、私、ドイツ語わかりません。
しかしアナウンスが終わらないうちに、乗客たちは一斉に荷物を引きずり、ドドーーーーーーーーっと移動していきます。
訳がわからず、とりあえず私も荷物を持って、彼らについて行きます。
海外ではホームが頻繁に変わったりするので注意が必要です
⬇️ついて行った先の別のホームでしばらく待っていると、プラハ行きの列車が入ってきました。
⬇️このケプラー号に乗ります。
夜行列車の車内の様子
⬇️トイレや洗面台のある場所には、常に明るく照明が点いています。
⬇️寝台のあるコンパートメント車両の照明は暗め
⬇️私の寝床、6人用のクシェット(簡易寝台)です。
6人クシェットには、ドイツ人女性と私の二人だけでした。
彼女は英語は全くダメ、私はドイツ語全くダメなので、それからは身振り手振りやアイコンタクトだけで意思の疎通を図ります(笑)
彼女はご夫婦二人連れで、ご主人は別のコンパートメントらしい。
男女でコンパートメントを分けてあるようで、女性一人旅でも安心です
⬇️トイレは広く車椅子利用も可能で、とてもキレイでした。
一人で夜行列車で過ごす時間
⬇️いよいよプラハへ向けて、フランクフルトを出発します。
寝台車両の通路や車窓の様子です。
コンパートメントの照明を消しベッドに横になると、列車の揺れが心地良く、あっという間に眠りに落ちます。
朝になり支度をしていると、ドイツ人女性は手前の駅で降りるらしく、お別れの挨拶をします。
⬇️車掌さんにベッドをイスにしてもらい、6人用コンパートメントを独占して景色を楽しみます。
プラハ到着
⬇️予定より少し遅れて、プラハの駅に到着しました。
ホテルまでは地下鉄で移動しますが、とてもモダンでアーティスティックです。
⬇️プラハの地下鉄についての過去記事です。
⬇️地下鉄の駅を出て地上に出た瞬間、まるでテーマパークのようなファンタジーな街並にため息が出ます。
ホテルに荷物を預けたら、さっそくこのカワイイ街を歩きます!
プラハの街歩きについては、後日UPしますね